as keen as mustard
意味:とても熱心な
「keen」だけだと「熱心な」という意味。今回は意味を強めるために「keen」という形容詞が「as A as B」の構文に当てはめられている。「as A as B」は「BのようにA」という表現。Aは形容詞で、Bには名詞がくる。
「as A as B」を使う利点は表現が豊かになること。誇張した描写をしたり、その形容詞を強調したりことができる。
例えば「He is busy」は「彼は忙しい」だが、「He is as busy as a bee」とすれば、「彼は蜂のように忙しい」となる。
「as keen as mustard」は直訳すれば「マスタードのように熱心な」だが、これだとちょっとわかりにくい。
由来
イギリスにおいて、ローストビーフにはマスタードは欠かせない。マスタードの味と風味が食欲を増幅させる。マスタードと共に食することは人々のテンションを上げる。マスタードは人々の活力の源だ。
マスタードがあることによって、食べ過ぎてしまうかも、と思うくらいにガンガン、バクバクいけちゃう。そのように「熱心に」食する人を「mustard」と形容するようになった。それが17世紀のことらしい。
この結果、「マスタード(=熱心に食する人)みたいに熱心な」という表現「as keen as mustard」が生まれて、広く使われるようになったと言われている。